はじめに
前回の記事で
私の考える「自立」とは
自分の好きなことを見つけること
それに向かって打ち込めること
と書きました。
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自分のために勉強する子に育てる〜「ドラゴン桜」的なワーママ女医の楽になる子育て〜
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我が家では
子供の好きを徹底的に後押しすること
を大切にしていました。
好きなことを後押しする
は、そんなに難しいことではなく
普通に皆さんやっていることかもしれません。
しかし、子供の好きなものが
親にとってあまり意味のないものに見える時
「こんなことに興味持ってもなあ・・・意味あるのかしら?」
なんて思いますよね?
さらに
「お友達の○○くんは、あんなことができてすごい!
けど、うちの子はこんなことばかり興味持ってて
大丈夫かな・・・?」
とお友達と比べて心配し始めたり・・・。
子供の好きなものが
他人からの評価に直結するような
例えば絵がうまくて賞を取るとか
さまざまなスポーツとか習い事系ですごい✨とか
そういうものだったら安心して応援できますよね、きっと。
しかし
子供の興味が、何の役に立つかわからないようなもの
むしろ、日常生活で過ごすのにちょっと邪魔になったり
親がさせたいことと違うようなもの・・・
だったりすると、後押しする気になれないこともあるでしょう。
うちの子の興味も、そうでした。
一風変わっていて・・・
ネタとしては面白いけど
こんな事好きなのが、何かに役に立つとか
将来の特技につながるとか
全く思えないようなものばかりに興味を示していました。
東大理一に行った長男の好きだったもの
以前の記事で、長男が「赤い実」好きだった話を書きました。
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東大理一に合格し研究者をめざす長男に1歳で初めてプレゼントした本〜ハマる力〜
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「赤い実」は私の記憶に残っている中で、長男が最初に興味を示し、ハマったものだと思います。
「赤い実」を見つけると、長男のテンションが上がるので、探して与えまくりました。家族や周囲の人まで巻き込んで。
ハマっている時は、私も夫も面白がって、ハマっているものを一緒に探したり、与えたり、周囲も巻き込んで一緒にハマりました。
ただ、そのハマったものがずっと続くわけではなく、
満足したり、飽きたらまた次へ、と次から次へ興味は移っていきました。
赤い実の次はどんぐり
もう少し大きくなると、カラーボール
こんなの
https://amzn.to/2Yjcf2L
近くのショッピングセンターのキッズコーナーにボールプールのコーナーがあり、そこに行くのが大好きでした。
その後はおばあちゃんがプレゼントしてくれたので家の中もこのボールだらけでした。
何となく赤い実からのつながりがある感じはしますね😅
玉系が好きで・・・
その後にこちらにつながり・・・
算数得意にはつながっていたのかも、しれません。
ただ算数得意にしよう!とか思っていたわけではなく、
何となく興味のあるものに合わせていたら
ここにつながったか〜という感じなんですが😄
時には困ったこだわりもありました。
1-2歳頃、赤い靴しか履かない。
最初に買った靴が赤だっためか、自分の靴は赤と認識されてしまい、他の色だと泣いて怒ってました。(インプリンティングっていうやつ?)
子供の頃はすぐに足が大きくなって靴を買い続けないといけなかったのですが
赤で、しかも同じようなデザインでないと嫌がるので
最初に買った靴と同じものをサイズを変えて買い続けました。
しかし、ある程度大きくなってくると、同じデザインのものはそれ以上大きなサイズがない。
そこで似たような赤い靴を探して、買い続けました。
また、濡らしたり洗ったりしている際に、他の色の靴は履きたがらないので、同じ靴をもう1足用意したりしていました。
そんな感じで、赤い靴ばかり履いていましたが、ある時、友達の履いている違う色の靴がかっこいいと気づいたのか、パタっと赤い靴へのこだわりは止みました。
それから、地図
これが一番すごくて2歳から高校生までずっと・・・ハマっていたと思います。きっかけは忘れましたが・・・
我が家は地方なので車での移動が多かったのですが、車に置いていた街の道路地図の本を熱心に見始め、また車のナビを見るのも大好きでした。
そのうち、市内の道路を通ったことのないところまで、すっかり覚えてしまい、私以上に詳しくなりました。
私はいつも夫と比べて地図を読む力が弱いなと感じていたのですが・・・
一般的に男性の方が「空間認知能力」が高いと言われていると思いますが・・・
まだ保育園児だった長男の方がすっかり地図が頭にインプットされており、私が道に迷いそうな時、長男に聞くこともよくあり、我が家の「ナビ」は長男でした。
また、我が家は仕事柄、転勤が多かったのですが
引っ越しては、長男専用のその街の地図を買い与えていました。
海外でも2カ所の都市に住んでいたので
それぞれの都市の地図は長男の宝物でした。
ボロボロになるまで読み込んであり、何やら書き込みもあります。
旅行に行っても、旅行案内所などに置いてある無料の地図やパンフレットを探し歩いて、長男のコレクションにしていました。
強すぎるこだわり
また、こんなこともありました。
長男は道路脇に書いてある数字を数えるのが大好きで。
道路の脇にある数字なんて、皆さん知らないですよね?
有料道路には、道路の脇やガードレールなどに番号が書いてあるんですよね。
こんなの
→ キロポスト と言われる標識らしいです。
私も長男が数え始めるまで、気づきもしませんでした。
おそらくその場所を表す標識のようなものなんでしょうけど・・・
長男は、車で約50分くらいの距離の夫の実家によく預けられていたのですが、その道のりに一部有料区間があるんです。正確には昔有料だったけど現在は無料になった区間。その◎◎ラインという道を通る時、いつもその道路脇にある数字を数えるのにハマっていました。
ある時おじいちゃんが、いつも◎◎ラインから一般道路に降りる出口より、一歩手前で降りたことがありました。お店に寄るためにいつもと違う場所で降りたのです。
そうすると、長男はいつもの番号を最後まで数えたかったのに、数えられなかった。泣いて数えたい😂〜とごねて・・・優しいおじいちゃんは、もう1回◎◎ラインに乗り、長男がいつもの番号を数えられるようにしてくれたこともあったそうです。
お店は遠回りになりましたが😅💦長男は満足です😄
けっこうこだわりが強く
一つのものにハマると徹底的にハマるので
大人を困らせてますよね〜😅
周囲の人々の温かい助けで、長男の興味を満足させてもらった場面は何度もありました。ほんと優しい祖父母のおかげです💓
また地図好きを公言していると
周囲の人もよく長男にプレゼントしてくれるようになりました。
なので、いろんな人からお土産に地図をもらったものです。
私はといえば
初めての子供なんで、子供はみんなこんなにわけのわからないものに興味を示すものだと思っていました。
面白いけど、母親ってけっこう大変だな〜💦
けど子供ってみんなこんなもんなんだろうと受け入れていました。
が、この子は割と変わっているのかも・・・と次第に、薄々と気づき始めました。
私や夫から見ると、あまりに変わってるので、ネタとして話し合っていました。
思えば、今でもですが、夫婦の共通の面白ネタを提供してくれて、夫婦仲を良くしてくれたのかもしれません😊
子供の素質はみんな違う
長男が興味を持ったものが、次男も興味を示すかと思えば、全く別物でした。3人男子がいますが、それぞれ同じ親からの子供とは思えないほど、全く別のものに興味を示しています。
長男は球体のもの、地図・・・など物理系のものですが
次男は、恐竜、動物、そして人など生物系のもの
三男は、海外にいたのでトーマス、スパイダーマン、スターウオーズなどが好きで、現在もさまざまな漫画が大好きで、ヒーローものにハマっていました。
全く違いますよね😄
やっぱり子供が持って産まれた、素質みたいなものがあるんですね。親がどうこうして変わるものではない。
今思えば
あの頃、親にとっては不思議でわけがわからないものに
ハマっていた長男の興味
それこそが、才能の原石⭐️・・・だったのかな〜?
と思います。
その時は分からなくても、そこからその次の興味へとつながっていきます。
地図の好きだった長男が、地図関係の仕事に着くかといえば
そうではなかったのですが
理系的な空間認識能力を育てるのには関係していたんだろうと思います。
テストで地理が大得意という副次効果もありました💓
何に役に立つかは分からなくても
熱中することその体験そのものが
仕事や人生を渡っていく上で役に立つことでしょう。
親の役割
親の役割として、私が考えるのは
賢い子にするために、さまざまなお勉強を与えてあげることよりも
子供自身が興味を持ったものに
それがどう役に立つものか分からなくても
一緒に興味を示し
時には後押しし、とことんつきあう。
さらには周囲を巻き込んで
みんなでその子の興味を楽しむ💓
その体験そのものが、才能を磨く。
賢い子にするために、外から色々「教育する」のではなく
もともとその子自身に備わった才能を
発掘し、磨き、後押ししてあげるのが
親の役目かな〜?
なんて、思います。
なので、こだわりの強いお子さんを持ったお母さん
仕事と子育てで忙しいのに大変かもしれませんが
そのこだわりは、才能の原石ですよ〜‼️
と、言ってあげたいです。
一緒に親子でハマるのも楽しいですよ💓
我が家も、一緒にコレクションするのが本当に楽しくて
長男が家から出て行った今も、彼の地図のコレクションが宝です✨
子供は、自分が興味を持ったものを周りが一緒に楽しんでくれたということで、
自己肯定感も高く育ちます。
自分が好きなことに打ち込むことが当たり前だと思い
進路を選ぶときも
自分が好きという基準で選ぶ子になります。
自分の好きなものだったら
どんな時代になっても
負けずに打ち込めるのではないでしょうか?
長くなりましたが、今日も読んでいただいて
ありがとうございました。